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執筆者の写真平和の森AnimalClinic

レオパの食欲不振・総排泄腔脱

今回はレオパ(ヒョウモントカゲモドキ)さんの食欲不振の症例についてご紹介させていただきます。

レオパさんが、「食欲が落ちてきた、痩せてきた」とのことでご来院されました。

身体検査では、軽度に痩せており、排便時に総排泄腔の脱出が見られました。

また、うんちは軟便でした。


そのため、お腹の中や消化器の異常を疑い、レントゲン検査糞便検査をさせて頂きました。


レントゲン検査では、消化管内にガスが溜まっているのが確認できました。

糞便検査では、寄生虫の卵はいなかったですが、原虫と呼ばれる虫の異常な増加が認められました。


温度・湿度の影響や消化不良から、消化管内での菌や原虫のバランスの変化とそれに伴った異常なガスや消化管運動の低下が、今回の食欲低下の原因と考えられました。

また消化管の異常から、しぶりなどがおこり、排便時に総排泄腔の脱出が起こっていると考えられました。


治療として、環境の再確認と、原虫の駆虫薬・消化管の薬を飲んでもらいました。


1週間ほどで食欲の回復が見られ、2週間目ではお薬なしでも元通りの食欲に戻ってくれました。

うんちの状態もよく、排便時にも総排泄腔は脱出しなくなりました。


レオパさんなどのエキゾチックアニマルは、病気の進行も早く、治療が難しくなることも多いです。

そのため、普段と違う様子が認められたら、早めにご相談ください。







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