ウサギの鼻炎
- 平和の森AnimalClinic
- 2024年12月19日
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今回はウサギの鼻炎のご紹介です。
ウサギさんが「くしゃみをしている、食欲がない」とのことで来院されました。
身体検査では鼻や眼の周りが汚れ、お腹が張っているのが分かりました。
お腹の張りの確認のためにレントゲン検査を行うと、ガスが溜まっているのが分かります。
また脱水から心臓のサイズも小さく見えます。
幸いなことに肺炎までの進行はありませんでした。
お腹の中で矢印部分のグレーの塊に見えるのがガスとなります。


このことから、
①鼻炎による鼻詰まり
②呼吸が苦しく、ガスを飲みこんでしまう
③ガスがお腹に溜まる
④ガスの影響で食欲がでない
という状態になっていると考えられました。
そこで治療は鼻炎の改善のための抗生剤、ネブライザー治療を行いました。
また、胃腸のガスを流すための点滴治療や飲み薬も使っていきます。
3週間ほどで、くしゃみはほぼなくなり、食欲も元通りになってくれました。
レントゲン画像でも、お腹のガスがかなり改善されたのが分かります。


このあとは徐々にお薬をやめて経過を見ていきます。
ウサギさんのくしゃみは重症化する場合もありますので早めにご相談ください。